信州きっての観光地・善光寺門前町の一角に、時代から取り残されてしまった土蔵や町屋が多くありました。「ぱてぃお大門蔵楽庭」は、そんな古きよき蔵のまちなみを現代感覚を盛り込んで再生させた商業施設です。懐かしさと新しさが共存する空間を散策しながら、美味しいお食事や信州のお土産品などのお買い物をお楽しみください。
施設中央には「蔵楽庭(くわにわ)」と名付けられた石畳の中庭があります。散策やお買い物の合間にベンチに腰を下ろしてゆったりとお過ごしください。さまざまなイベントも不定期で開催しています。
江戸時代から続く商家・宮下家が明治中期頃に創建した茶室です。
ここでは明治・大正期に多くの文化人らが茶を楽しみ憩いの時を過ごしました。建物は茶室としては珍しい2階建てで、つくばい、水屋などを備え、手斧削り(ちょうなけずり)の床柱などが当時のまま残っています。茶道や華道のレッスン等でもご利用いただけますので、ご希望の場合は株式会社まちづくり長野(TEL 026-267-5323)まで詳細をお問合わせください。
ぱてぃお大門のある「大門町(だいもんちょう)」は善光寺の門前に位置し、北国街道からの多くの参拝客で賑わう宿場町でした。そこには紙、下駄、金物問屋などが建ち並ぶ一角もありましたが、時代とともにかつての面影はなくなっていました。
平成13年6月、きっかけは空店舗の一つが売却されるという情報でした。
ビルを建てられたら取り返しがつかない。悩んだ挙句、住民有志の組織である(有)長野大門会館がこの土地を取得します。正面屋根のスカイラインを途切れさせたくないと考えたのは、景観についてこれまで学んできた成果でした。そして「この土地の奥や隣接地には数棟の土蔵や三階建の楼閣がある。取得した土地を中庭(ぱてぃお)化して隣接地まで回遊できるようにすれば、これまで誰も見たことのない空間になる」と彼らが考えた時、この「ぱてぃお大門」構想が誕生したのです。
その後は「空家屋の活用による商店街の活性化」「善光寺観光の拡域化を支える新しい魅力拠点の形成」を目的にした事業計画がTMO構想の認定を受け、中心市街地商店街等リノベーション補助金を活用して改修計画がスタート。平成15年9月に事業主体が(有)大門会館からTMO組織(まちづくり長野)に移管され建設事業が本格化し、平成17年11月にグランドオープンの運びとなりました。
歴史的資産を活用しながら修景し、中庭(パティオ)を核としたテナントミックスによる新しい商業施設群として誕生したこの「ぱてぃお大門蔵楽庭」。私たちが最終的に目指すのは、ここから新たな賑わいを創出し、周辺のまちと一体になって長野市の活性化を図ることです。
<コンセプト>
「小さな旅気分を味わえるまち」
<施設概要>
・敷地面積 約3,112m2(941.3坪)
・建物棟数 14棟
・建物延べ床面積 約2,641m2(789.9坪)
・テナント数 14店舗(2018年現在)
<総事業費>
5億4,000万円(消費税別)
<事業主体>
株式会社まちづくり長野
ぱてぃお大門西側にある当施設の指定駐車場です。
ぱてぃお大門各店舗にてお買い上げのお客様には、入庫後20分間無料サービス券を進呈します。
まちなかパーキングにも加盟しており、ぱてぃお大門内各店(店舗により取扱していないところもあります)のほか、『まちなかパーキング』加盟店で進呈された共通駐車サービス券もご利用いただけます。
2層式の立体駐車場で、町並み景観に配慮した外観となっています。